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【京浜電鉄歴史】
生麦車庫
2022.12.30 Ver2.11 |
店主的に生麦車庫の実際がどうなっているのかをどうしても知りた~い。
と言うわけで捜索すること幾霜星(アホ~) やっと見つけました。しかし~ぃ・・・。
※青図は全て申請の図面です。 |
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↑申請書類はあるのですが |
工事方法説明書のところに「小動車9両とす」の箇所は赤線がひかれており、許認可庁の担当者はさすがに此の書き方にはまいったのかも。
4輪単車のことかも知れないが、当時、ロクスッポ電話も整備されて無かったろうから気軽に「もしも~し「小動車って何?」なんて聞けなかったのでは?
※生麦車庫の建設とほぼ同じくしてT14.06.05海岸電気軌道総持寺~富士電機前が開業、同時に京浜電鉄から4輪単車とボギー車が譲渡された。
詳細→海岸電軌その2へ
しかし、海岸電軌は車庫を持っていなかった。
修繕や留置などを生麦車庫で請け負っていたのでは無いか ?と疑問に感じる次第
海岸電軌を鶴見臨港鉄道に譲渡した後は、廃車は解体、その他渡田車庫に移籍
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↑国土地理院の地図はS4,S5発行は完全スルー。
このS7発行では生麦車庫の車庫建屋らしきもののみで線路は完全無視されている。
横浜市電の生麦車庫はご覧のとおり、ちゃんと線路が・・・。 |
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↑車庫新設にあたり入出庫用のポイントと信号機設置図
下記の図と比較すると概要がつかめます
さて生麦車庫が完成したのは、今のところ照会事項回答を含む認可が大正15年5月28日なので、それ以降と解釈。
※T14.06.16県4253号進達関係
京浜電鉄沿革誌によれば同年下期に落成と記載。
しかし、記事中、収容車両は20両と記されているが、車庫建造申請書のボギー車26両、小動車9両と異なる。
想像ではあるが、収容車両は20両は下記のS15.08.05付けで工事申請によるトラバーサ廃止等、車庫配線の縮少による最新両数を記載したのではないだろうか |
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↑車庫全体図
生麦駅は上図の右側にあり踏切を挟んで相対式だった |
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↑車庫拡大図 トラバーサと3線分の車庫建屋約54m3線分
此の時代の庫内移動は単車なのでトラバーサーで巧みに入れ替えていたよう。
川崎車庫も移動規模が幅広いトラバーサーが設置されていた。 |
トラバーサの撤去と留置線の改修 |
S15.08.05付けで工事申請が出され、生麦車庫のトラバーサーが撤去された。
各検修、留置線の移動はポイントによる分岐に改修された。
※生麦駅のホーム延長に伴う同時工事として申請された→生麦駅に記載 |
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↑白線が撤去、赤細線は新設
トラバーサーを撤去したので品川方にポイントを取り付けた |
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↑4番線から検修庫に入るポイントは4番。他所のを転用? |
【生麦駅仮貨物線設置願】の件
大正4年1月に京浜電鉄が販売する生麦住宅への諸材料搬入のため、生麦駅下り線の海側に約61mの仮引込線の設置願を出している。分岐位置については品川(Ⅰ)起点9,253間
使用期間は2年で認可されている。関係箇所の最終認可は大正5年1月と推察される。
※実際に先行してやっちゃテイルかどうかは店主不知
信号関係については入換時の信号現示方法と信号人の配置を定め、運転時間は「日ノ出より日没まで」と極めて曖昧な時間が指定された。
その他は調査中 |
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※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
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