大師電気鉄道開業
堤防上の併用軌道から専用軌道の敷設へ(その2)
+川崎運河

2024.04.02 Ver1.04
=====六郷橋付近~大師駅間 新設軌道敷設申請======
↑ 工事方法変更 分割(2) 
六郷橋付近から大師終点の線路及工事方法変更の申請 
京浜電鉄の申請書は京丑土211号その後T14年京丑土329、
T15京丑土52号追申(下記に)が記載されている。
ナンジャロナ~??調べは付くのか??
↑京丑土211号(先願)と212号※(準複写の後願)の微妙な差異を・・・。
※六郷橋アンダーパス申請ページ
 ↑旧線下図の黄色線が旧線。新線の比較
六郷橋~大師の停留所はまだ1箇所
地図にある池端(Ⅱ)は下記の工事方法書「10 停留所」に記載があり
「六郷橋大師両停留所間に一カ所地勢に応じ設置するものとす」が出来た 
 ========工事方法書==========
↑「14  車輌 電車の項にに説明するとおりとす」
「電気設計 6 電車 従来本線の及び支線に於いて使用のもの全部」
とあり、新線が完成してやっと大師線に「ボギー車の運転が認可された」
ことになる。仮に海岸電気軌道のデ1形式が川崎に直通乗り入れ
するとしたら、この新線開通以降になる 
発電所前~川崎間に川崎市要望の如く停留所を増設スルを以て、とりあえず認可してね
船溜まりは市会議決を得ている
川崎市が目下計画中の船溜まりに関わる部分は高架か迂回とするか支障のないように。中間停留所3カ所に市長の希望斟酌詮議ありたし 多摩川の管理区域なら東京土木出張所長に意見もらう。川崎市の停留所の要求について会社に再考を。※発電所引込線→担当者が誤認
↑ 東京土木所長 堤外地に軌道敷設支障なし ↑ 富士瓦斯紡績(株)の下部交差承諾書の写し  ↑川崎市の運河計画が変更の設計変更
 ↑↓富士瓦斯紡績(株)のトロッコ下部交差の概略図2種
見た目同じや無いか~い!でもね。線路の「C」位置が微妙・・・。
↓は「富士瓦斯紡績軌道」横断橋梁文字が入ってる
↑当初の申請が(1)、(2)に分割され、運河橋梁、大師駅海岸電軌との乗り入れ
等が変更になって工事方法書、追申書の「不備」を訂正、追加の形で提出
  ↑分割申請(2)の六郷橋~大師間の工事着手届
大正15年8月29日に工事開始しているが
届け出日は11月20日 ※届が出てないと指摘されたのか?
県はさらに1ヶ月後の12月23日に鉄道大臣に提出。遅!
 新 線 の 図
↑ 全体図
00C~20C先 
10C~40C
20C先から50C先 
50C手前~75C大師 図下部の細線は旧線
 ↑70C~大師終点旧線混じりの図
その後、下図↓に変更
 S03.12.28大師変更線開通
ボギー車輌が運行できるようになった。
初詣前のギリギリ工事完成。ウハウハに儲かり・・・
海岸電軌軌道とも直通→海岸電軌乗り入れ
 ★★☆★閑話休題☆★☆★★
  神奈川県文書「14土収第3350」の謎
 店主の認識では文書番号は1文書1番号として重複した場合は、「-1」等を付加して番号処理するのが普通と思っていたら、今回、大混乱・・・。
同じ年度内で内容が違うのに同じ番号の文書3連発されていた。
神奈川県の当時の文書規定で何か特別な意味のある発文なんだろうか
まぁ、こんなこともあるんだぁ~。ということで・・・。
川崎河港水門(かこうすいもん)を背景に運河橋を渡る
↑↓ 将来、町ナカを横断する運河が想定されたが、
架橋された少し先でまで出来て運河掘削ストップ
「運河橋梁」は今もアーチ状のまま現役で活躍している
水門から220m運河で造成されたため、当初から架橋された
その後橋梁部分から内部は埋め立てられて写真の状況になった
 ↑昭和22年撮影の空中写真
運河は凸形のようになっている。これが鈴木商店の専用港だったのか?
国土交通省関東地方整備局 京浜河川事務所
多摩川の主な構造物【水門】4.河港水門のページ
↑河港水門の位置
川崎市内を運河が縦断(分断)するという今から見れば無謀な計画だったが
第二次世界大戦開戦の影響などを受けて、運河計画は、9年後の昭和18年(1943)に廃止
上記のS22撮影空中写真のところで掘削断念をした。
当初開削された部分もこの写真から見ると相当埋められてしまった。↓下図を参照
さらに令和元年の東日本台風での浸水対策を機に水門機能が廃止された
499トン迄の内航船が運河内に入港していたようだが、それも出来なくなった
↑運河完成部分と計画部分が記載されている
 ↑↓水門は令和元年浸水対策で稼働を終了した
川崎市 川崎河港水門(川崎市)パンフレット 
教育委員会パンフレット2010年版
 ↑運河橋梁を行く
■暫定アップします。このページのVerUpは何時に?? $(_ _)$
参考、引用文献 京浜電気鉄道沿革誌 
国土交通省関東地方整備局 京浜河川事務所川崎河港水門
川崎市 川崎河港水門関係パンフレット 
 京 浜 電 鉄 歴 史 探 索(京浜急行電鉄も)
※全項目、資料等発見次第、随時補訂しています。各ページのVer.Up年月日でご判断を
 車  両
デ1号形(Not 湘南)  デ21号形の形態疑惑? デ26号形 豪華外装車  デ29号形 デ41号形(最後の木造形)
デ101号形   デ11,14,18号形   
ボギー無蓋電動貨車1001,1002号    ボギー無蓋電動貨車1003~1005,1006号  ボギー有蓋ボギー電動貨車1007とその後の増備車    
 ホーム嵩上,車両改造  軌道線全車パンタ化 連結運転開始,湘南ト1形      
 2軸台車の無蓋電動貨車と無蓋付随貨車  T13.08日立台車パンフ 
 運  転
  改軌前後の急行運転 貨物営業と扱い駅       
 路  線
   大師電気鉄道開業から
ループ運転廃止まで
 
大師線六郷橋駅の変遷国道1号アンダーパス工事  大師線
新線切換工事完成
 
   湘南電鉄 逗子線  逗子線の3線区間    
海上走る汐留線(京急)  東京市内線と泉岳寺乗り入れ(京急) 東京市内線,汐留線申請は関東大震災直後だった  京浜川崎と国鉄川崎駅間の貨物連絡線敷設  海岸電気軌道 
品川駅(Ⅰ~Ⅲ)の変遷
複式架線・構内線路追加  
品川(Ⅲ)開業
品川~横浜主要駅の改軌
八ツ山橋梁増設
と線路移設
のナゾ
高輪駅乗入とその後  青山延長線
(高輪~白金猿町)
(Ⅰ)南北馬場統合失敗
  目黒川電停は幻に
 (Ⅱ)南北馬場統合工事  鮫洲地上駅時代(京急) 濱川駅廃止と地元の反対  鮫洲駅移転と地元の反対
鈴ヶ森駅と鈴ヶ森架道橋  大森支線 【六郷橋梁】~京浜川崎  穴守線進駐軍の線路占用  出村駅+待避設備新設 
仲木戸駅待避設備新設   生麦駅と待避設備 生麦車庫   神奈川~新町間の変遷
省横浜駅Ⅲに乗入れまで 鉄道省横浜駅移転3代の図  横浜駅と周辺 1969~  鎌倉金沢電鉄の敷設申請 湘南電気鉄道(工事申請)
金沢文庫~鎌倉八幡 
 
鶴見~小机支線の敷設申請  橘樹(たちばな)電気軌道
の敷設申請
  
トロッコ(土取線)交差 神奈川台場と東高島駅
じぇじぇじぇ~!
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