フィルムスキャン&プリントのS、 鈴木写真変電所 
 西日本鉄道 大牟田線 (現:天神大牟田線) 1981年を中心に。
 西鉄旧福岡駅
600系と2000系
西鉄600系モ621
 ↑モ621F
 西鉄が車両メーカーを川崎車両(川重)1社に集中発注した最初の記念すべき形式600系。
 それまでは主に日本車輌と近畿車輛に律儀に均等発注していた。
 同じ形式の車両なのに、メーカー2社の製作というのは、かなりの会社が行っていた。
 メインバンクの意向なのか判らないが、2社となれば部品の形式呼称から系列会社の小部品まで2倍の在庫が必要となることが多く予備在庫削減面ではネックであった。西鉄においては
「制御装置は三菱製と東芝製、あるいは東洋電機製という具合で重連改造に多額の経費を注がねばならなかった」と担当者は懐述している。
 仕様書の1本化は、当時、メーカーが「おらっちの技術こそが最適。相手が合わせろ」のお殿様時代で、鉄道側の主導は、ほぼ不可能と思われる。※相手は専門家のさらに専門。鉄道側それ以上の専門家か、トップの優越的なリードでないと、やりこめられる??
 どのような経緯で川崎車両製造(現川重)に1本化したのか不明であるが、以降、西鉄大牟田線の車両は川重が独占受注状態になって、2社発注による部品の在庫や取り回し面の苦労は消滅?したことになる。 
 
西鉄600系モ608
  ↑西鉄は、こまめに運用に合わせた庫内増解結で運用編成の確保を行いたかったらしく、3両編成だけどリッチに2両がMc+Mc-Tc制御電動車のパターンで3両目を換算するとMcを6両も製造した。
  実際、どの位連解結した運用を行ったかは知らないが、後年、準固定編成化した中間先頭電動車は、機器検査代金削減、乗客スペース拡大のため運転台機器撤去等の改造を受ける。店主は更新後の2ライト前面車しか画像が無いが、おでこにヒューズBOX2個+前パンのモ600は凛々しく見える。
  
 ↑ク664 パンタが無いので「凡の凡~ん」
西鉄600系ク670
  ↑ク670 福岡駅ホームへ進入中。この頃、600系は車号を2カ所書く不思議。(700系もきっと・・・。)連結すると見えない?から?
西鉄600系モ612
  ↑パンタを下枠交差形に載せ替えた甘木ワンマン最後の頃 車号は中央のみに。パンタ上昇ヒモの赤玉がオシャレで可愛い。
西鉄旧福岡駅モ614、モ5007
 ↑5000系が登場。そろそろ新旧交代の頃。5000系の車号標記は貫通ドアのみ、600系はドアと運転台下に。
 
    ↑600系のあとに4両固定の700系を1本製作した。その後に登場したのが前面製作コスト削減の5000系。
       曲面ガラスを片側600系の類似形状の1枚にしてどれほどの¥削減?
客室からの眺望は最悪で流石、バス予算に金をむしられる会社と呆れた車両

      西鉄は5000系から乗務員室の拡大をしている。
2000系
西鉄2000系2031F
   ↑2031F
 当時流行ったバスの後部顔似の前面と側面にユニット窓をはめ込んだだけのアンチョコデザインの登場で、店主、西鉄熱は一気に冷める。
 その後に登場した車両で唯一店主的視点でセンスがまともなのは7000系。担当役員の最終決定センスがほとばしりすぎるのか
 川崎●工の候補図面がなんだかなのか。3000系に至っては**チュウー・・・。ヒョ●トコ・・・。2017年2月に9000系が登場。まともなお面で安堵
西鉄2000系2046F
↑2046 
 1975年に2041を先頭にして踏切で脱輪した中型ライトバンと衝突して脱線転覆。脱線しなかったのは福岡寄り2045、46のみ。先頭の2041が横転民家に乗り入れ。その上に2042が馬乗りの大事故となった。
 2041と2042は事故写真で見ると廃車レベルのよう。鋼製車体故、台枠の歪み取りが出来たのか、復旧したのは驚き。
 しかし、廃車は一番先だった。 
 鉄道会社は事故対策復旧費用を主な目的に主電動機を後位にしたり、クハにしたりで、何処もココもクハ化や最前位台車の主電動機搭載を避けているがとするころが殆ど。
 しかし、一番肝心な最前位の台車が重いからこそ、ある程度の衝撃突破力があると思う店主。
 どこかの5扉車も置き石で先頭のクハから脱線転覆、唯一、関東の某急は軌道短絡感度アゲと障害物対策もあって、最前位の台車に主電動機を積んでいる。過去数回、落石やトラックにぶち当たっているが転覆までには至らない実績を積んでいる。程度や条件もあるでしょうが、事実。
西鉄2000系2056F
  ↑2056F 
 1969年10月に西武レッドアロー5000系がステンレスの帯を前面に装着し、帯の中央に社紋を付けて登場。
 2000系は1973年なのでデザイン段階で早々にステン帯が参考にされてデザインされたのだろう。
 西鉄の車紋がステンレス帯中央ではなく前面中央に付いているのがご愛敬。後年、塗分をV形から直線化時に社紋は撤去された。
 ■運転台の位置
 通常、運転台は他車とほぼ同じ位置だが、西鉄は中央に持って行った。
 西鉄の他の車両は進行左側の運転席から信号確認を行うので、中央にすることによって微妙に信号確認する位置がずれる筈。
 当然クリアされた問題なのだろうが、本来、どの車両もほぼ同一の、慣れた位置で信号喚呼がベストなはずで、社内議論を制するプライオリティがあるデザインなのか店主は非常に疑問に思う運転台の配置形状。
 ↑前面グリルが似る西武5000系 
 ※本ページを作成するに当たり、(株)電気車研究会 鉄道図書刊行会刊 
鉄道ピクトリアルNo292、517、668、847号<特集>西日本鉄道を参考にさせて頂きました。
  ※触れた形式は店主が撮影した形式のみです。
 西鉄大牟田・宮地岳線 / 筑肥線赤103系1500代
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  宮地岳線300系   宮地岳線313系 宮地岳線600系  天神大牟田線 2023.12 大牟田線100系
 大牟田線
600系・2000系
 
大牟田線200系
筑後川橋梁・宮の陣駅移設
 
大牟田線 300系 大牟田線
1000形・1300系
 
筑肥線103系1500代  
   ※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
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