フィルムスキャン&プリントのS、 鈴木写真変電所
 ■写真コメント(6×7)
 ポジは変退色しまくって、結構無理無理色出しの「あまぎ」増結フル編成。
 しかし、雑木林に車体がかかってパチリ。何で場所を変えなかったのか、現像したあとで悔やむ初心者ぶり(笑) 
 仕上がり目標  
プリントの色調ほど難しいものはありません。
  
お客様の思い描かれる世界と完全にマッチすることは、
  様々な組み合わせの世界。完全版は無いことを御理解願います。
  くどいようですが、「究めてビミョ〜」な色の話です。
  紅赤が鮮朱色になったなどは通常あり得ません。
  厳密には御覧になる時間帯や(昼と夜)、位置によっても色調が違います。
  モニターの画像も同様です。

以下はなかなか解決できない問題です。
  
色調に違和感を感じられたと仮定すると、下記のどれかにぶつかります。
  前のページの繰り返しになりますが
 
(1) モニター
  ・色調管理でないモニター
   これが市場の99%ではないでしょうか。
   色階調の調整出荷という概念が乏しい商品が通常です。
   調整済みのモニターと比較すれば「色クレーム」になる確率がほぼ100%発生します。
    お客様には「モニタのキャリブレーションシステム」(色調の共通言語?)の導入をお願いいたします。
  ・色調管理モニター
   色表現がs-RGB対応までの製品、Adobe(1998)対応製品
   の2群に大別されます。
   Adobe(1998)対応機器でs-RGBプロファイルは正常閲覧可能です。
   s-RGB対応の機器で、Adobe(1998)プロファイルの色調は正確に表現されません。
  ・色の苦情のイロハニホヘト
   キャリブレーションを実施して「色違う」、「色違う」のお話になります。
    同じ基準であれば、究極は、外光や製品固有の特徴に収斂する世界です。
 
(2) プリンター
  ・インクの色数の多寡(例:4色〜8色)グレーインクを積んでいない→黒が締まらない等
  ・プリント用紙用の色受け渡しデータ(プリンタ用ICC)の有無
  ・プリンタの色特性や使用しているプリント用紙。究極は製造ロット(話題になることがあります。) 
  ・同じプリンタでプリントした色調の結果でも、究極はインクロットまでもが検証対象になります。
   まぁ、「」「神」レベルのお話。
  時期をおいてプリントしたものを比較して、同一はあり得ないとお考え下さい。
 
記憶の色や実車の色 
2枚の写真を比較してみて下さい。 
 撮影時の色のイメージは残ってませんか!
 同じ画像にちょっと色調の変化を加えただけです。
 フィルムが捕らえる色は天候でも変わりますし、
 撮影したときの気温が「あまりに寒かった」等のイメージがあれば、
 その思い入れの色は脳から復元されて、加味されます。
 そして
「たぶんこの色だった。」ということになります。
 さらに、比較する画像がある場合は、色調について「赤味が・・、明るめ・・」
 とかの相対評価は可能です。
 しかし現実に、この調整を行って迷い始めると、「思い入れの色を求めて」
 方向感覚がなくなると言われる青木ヶ原の樹海状態?167万色超の世界をいぢくるわけです。
 何をどうやっても、最終的には大抵、その日の体調、気力も含め
 「エイヤッ!これで良いノダ!」という瞬間をクリックした色調で決まります。
 色調評価は自分に対しては「絶対」だとしても、
 他者から見て異論が有るのか無いのかと言う世界でもあります。 
 実車も負けず劣らず 
 「車両の生色」レベルは、スキャンの際に褪色復元ソフトDEGITAL-ROCをかけるのかどうかも
 本当に分からない「びみょ〜な色」状態もあると思います。
 車両自体の塗色が褪色して塗り替え前とか、廃車寸前等という場合も本当に「困ったちゃん」です。
 実車の色の鮮度と「褪色の処理問題」は、風景を考慮しても車両中心ですから難しいものがあります。
 下の3両の色を比較してください。本当の生色ですよ〜。
 1編成だけだったら退色補正扱いになりそうな車両の[色あせ]には参ります。 
  
■写真コメント(上)
  中央は元京急400形の車体を流用したモハ106。
  同色(会社標準色)で退色状況違い。下の画像はクハ1266の色です。いやはや・・・。
  上画像の左端車両と下の画像の右端車両は同一編成。同一日・時間帯、同一露光撮影です。  
■写真コメント(下) 
  出場寸前のピカピカ写真。スポーク車輪です。昔は地域によってですが、
  スポークタイヤの嵌め変え等を「国鉄の工場」がやってくれたようです。
 
上下の写真で車体色は合計4色になります。
色調に対する考え方   
写真やプリント上の色
  「絶対こっちの色が正しい!」という証明は絶対的に正確な環境でドレーサビリティした測定機器で無いとできないと考えています。
 ※測色メーカー毎に微妙に違うのは定説。
  「その人の想いの色」が強く加味されるからです。
  必要と判断した場合は若干の補正・調整をいたします。
モニターの完全な色調の表示の解決策
  パソコンや周辺機器は各メーカー独自仕様、新製品、新規格続出の組合せで不可能。
  さらに、主観的な「人」との相性が組み合わされ、「これぞ究極」は世界的にありません。
関連の各ページへ 2024.06補訂
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 ■ビネガー復原アイロンキットの効能概要
 (1) 円弧状からエンピツ状まで、弾力の残ったフィルムの平面化
   鉛筆的に丸まったフィルムを救出→鉛筆状に丸まったフィルム
 (2) フィルム内で活性化している酢酸の活性度を極限まで低下させ延命
   ※店主のビネガーフィルムは約10年以上前の処理開始以来、全て変化無く延命中
 ▲パリパリ系のフィルムSCAN??
    フィルムのビネガー最終形の寸前→ラストチャンスに賭ける
    ビネガー最終形の固化フィルム  →最強・最極悪のフィルム
 (3) 一気にビネガーフィルムを処理
   大判ビネガー復原アイロンキットで、一旦加熱、酢酸を蒸散?活性度を極低下させる。
   長期間保存後に再度、ビネガー復原アイロンキットで再加熱してSCANすればOK!
   湿度管理と定期換気が条件
 ■ビネガーアイロン・SCAN時の必要品
 (1) 保存用の収納スリーブ
   グラシン紙スリーブしか無いと考えています→グラシンスリーブ
 (2) ベンジン
   衣類しみ抜き用等、薬局で購入可能
 (3) クリーニングペーパー
    ベンジンを含ませて、清拭時に糸屑の出ない極細化学繊維のペーパー
   が最適です。
 (4) エアコンプレッサー
   スキャン時のゴミ飛ばしに模型用の小型コンプレッサーをお勧めします。
   コンプレッサーの例:エアテックス APC001R2(ヨドバシカメラにリンク) 等の低騒音型
   模型用?と本職用?は口径が違い、互換用の接続器具に合ったものをお探しください。
   購入時に口径と接続部分は充分に御注意下さい。
■スキャン方法
 SCAN解像度について→メーカー解説はその場限りの解像度
  (1) エプソン GT-X980/970 →概略的に →実践的に →設定方法のキモ
  (2) アイロン後に湾曲残るフィルムはガラス挟みスキャンで→ガラス挟みSCAN
  (3) 高画素のデジタルカメラでSCAN →NikonES-2
  (4) RAWのネガ反転ソフト→RAW反転ソフト
■データ保存は→こちら
■SCANデーターの命名規則等→こちら
■USB接続機器の取り外し方→こちら
■ハードディスクの収納装置→こちら
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 ※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
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