<cosmosint blog-2006/08/06付>
モノクロやネガ写真の写真の整理用品としてアーカイバルグラシンスリーブを希望される方は少なくありません。
いままで日本に1社戦前からつい最近まで供給していたところがありましたが、現在中止しています。
ただしこのグラシンはアーカイバルの認定はさだだてはありません。
コスモスアメリカから中性のグラシン紙を輸入し美術館・博物館の用途のため少量ですが特別に作りお納めしています。
この紙はアメリカの写真活性度テストに合格しています。
今般コスモスの取引先 ドイツのMONOCHROM社の社長が来日(3月ブログに書きました)された際、
コスモス向けのため、3穴、4穴、2穴、いずれにも対応するスリーブを注文いたしました。
ドイツではすでに販売しているのですが、4穴です。コスモスはプリントファイル社の製品を幅広く取り扱っています。
バインダーは3穴中心ですので、顧客が4穴だけでは整理に困るのではと留保していました。
現在すべてに対応するグラシンが到着しました。
モノクローム社のグラシンはアメリカのPAT(写真活性度テスト)にパスしています。
余談ですが新山の父親が戦前・戦後 ダイヨット・さまざまなファイル・写真屋のネガケースに写真をいれていました。
一般名称としてはグラシンとはいわず、硫酸紙といっていました。紙でのスリーブもたくさんありました。
戦中・戦後の紙が一番悪い状況時、写真店の現像したあとに入れて返してくれた紙のスリーブは要注意です。
ときには紙の下にホッチキスでとじているものもあります。この針からさびが発生します。
昭和44年に父親が亡くなったのち写真はそのままにしておいたのですが、昭和55年写真整理用品製造・販売を開始後、
すこしづつ、アーカイバルの重要性を認識しながら取り扱いをふやしました。
少しづつ昭和10年くらいから亡くなるまえまでの作品を整理いたしました。
このとき前述のダイヨットの硫酸紙封筒に入っていたものはかなり良い状態で保存されていました。
紙の悪いものからは写真退色をひきおこしているものもありました。
昭和45年今は亡き浜谷浩先生から、スリーブは毎年一回は取り替えることを薦められましたが、実行出来ませんでした。
今年のコスモスのポストカードカレンダーは戦前の写真を中心につくりましたが、約70年たったいまでも鮮明にプリントができました。
硫酸紙のおかげ・・・・・・今のグラシンは硫酸紙よりはるかに良い材質です。
父が当時使用したファイル・・長期保存(笑)していましたので、お見せします。
最後に価格おしらせいたします。ブログは新製品・ポート フォリオ・箱等について書いて参りましたが、
コスモスの原点である長期保存の製品も含めて情報をお送りするよう努めます。
新山 清 使用 (戦前、戦後当時のスリーブ)
|