フィルムスキャン&プリントのS、 鈴木写真変電所
 Nikon「フィルムデジタイズアダプター ES-2」とD850反転機能こちら 2018.03.01
ケンコースライドデジコピア-DSLR(終売)とNIKON-CoolScan9000ED画像比較ほか  2012.06.20
 
 すぐに画像の掲載頁へ行く→こちらP33
 
広告でケンコースライドデジコピアDSLRを見つけました。
 <購入時の不安>
  (1) 安定した光源?
  (2) 搭載レンズ?
  (3) フィルムフォルダ?
 等がありました。
 
<DSLR-が出来ないこと>
 カメラで接写するだけなので、下記の事は出来ません。
 (1) 褪色処理
  褪色処理ソフトが一般的には販売されておらず、スキャナー附属になっています。
  褪色ネガの処理はソフト無しでは「かなり〜非常に」厳しいモノがあります。
 (2) ネガの反転処理
   カラーや白黒ネガは反転させる事になりますが、処理可能なソフトが必要です。
  反転すれば単に仕上がると言う保証もないので、ポジ専用機器と考えたほうが良いかも知れません。
<DSLR-イントロ>
 (1) Tマウントの取り付け調整に
0.8mm幅の時計ドライバーが必要!!でも付属していない。
   (店主は模型歴ありで所有-自慢)
 (2) カメラにセットするまでにネジ締めのマニアックな作業を何カ所か必要とする上、
    精度という意味では???的なネジ止め。
 <DSLR-装着インプレッション>
 (1) フィルムフォルダー
   ・フォルダーは軟質ビニール的な感触。慣れると挟みやすいものの、的確に挟むには「ライトビュアー」が
    必須。※どれもそうですが
   ・挟み止めのクリップはカッチリ感があるものの幅が狭く、開きにくい。
   ・スリット枠が頑丈に太く端画像隠れ。「取説」にもマウントのサイズは
    
6コマフォルダーは35×24mm、スライド用マウントフォルダーは35mm×23mmと標記され、
    等倍付近(注下記3-(6))撮影の場合「縁が写り込むことになる」と取説に明記されています。
    
(フイルム自体は約36×24mm)
    フィルムのスリットの細さと同じ幅のプラ成形は強度的に断念しているよう。
    使用材質が柔らかいので、この選択となったのかも
 
    スライドマウンターはスライド四隅に「R」が付いているので最初からその部分を幅をカットする勢いの
    大胆さです。
   ・NikonCoolScan9000EDのフィルムフォルダFH-835Sと比較したフィルムのホールド感は
    DSLRのほうが上
   ・共通しているのは、カメラのフィルム送り精度が悪いと、隣のコマがどんどんスリット押さえに
    入り込んで、ずれてしまうこと。
    カールを取るためには固定スリットでの押さえは仕方が無いとあきらめるしか・・・。
    ※フィルムのコマ送りがいい加減、悪いカメラって結構あるんですよね
 (2) 装着
   ・6コマフォルダーは垂れ防止のため端部のコマを手で支えて撮影する!
    スライドマウンターと共通に使用するため、キャリアの幅がマウンタに合わせて広幅なので、
   やや細身の6コマフォルダに対しては
押さえ力が弱く、端部の水平が自重で保持出来ず、
   画像が傾いてしまう。

   ・スライドマウンターは2コマなので特に問題は無いように思えた。
   
    ← 一番端のコマは反対の自重でこのように傾いてしまう。
ここからもう画像の掲載頁へ行っちゃう→こちらP33 反転について少々記事ありです。
<DSLR-撮影>

 
取説=光源は「窓の外の白昼光」か室内の蛍光灯などの光源で撮影します。
  
※2018.03補記:現在はビデオ用のLEDライトが平易に入手できます。
   三脚を立てて室内光チャレンジ・・・。昼光色しか「手はない」状況と判断。
   正直、色温度やホワイトバランス考えたら「窓の外」と注記してある白昼光しかありません。
   ※取説には種々記載がありますが、室内光では結局・・・ものでした。掲載する以前のレベル・・・。
 2 午前9時30分過ぎ太陽光が安定した頃から実験開始。
   6コマフォルダーで等倍と思われる位置で一枚づつコマ送り確認。ピント調節・・・開始。
   合焦と思われるピントも微妙に変えて1コマ数枚づつ撮影。
  (1) 等倍=ほぼ等倍、等倍付近
     取説には「等倍」と言う記載がありません。上記の表現になっています。
    
取説:等倍付近ではごくわずかにフィルムの位置が前後にずれるだけでもピントや倍率が変化します。
        ですから一つの複製を作る際には、ピントや倍率を変えたもので何コマか撮影されることを
        お勧めいたします。

     と記載されていて、様々な機種に対応するケンコー側としては等倍はきっちり出せないため、
     「程度」問題のようです。 
  (2) 「手動」でフィルムのピント合わせ。
   ・
太陽に向けクリアな光を求める。カメラと胴鏡に上方角度が付いて、下から見上げる微妙な角度の
    格好になり首が痛くなる。

   ・ ピント合わせが超難関。スプリットスクリーン導入しなければ一発は厳しい。
   ・ そのうち腰が痛くなってくる。
   ・ 冬とはいえ、「頭とおでこ」が異様に暑くなって
、「日焼け」してしまうじゃん凸カメラ形に(笑)
  (3) ライブモードで楽をしようと・・・。店主の感覚からすれば拡大効かず画素荒くてダメジャン。
    カメラ取説にはライブモードは電池の消耗が大きい、本体が発熱するとデメリット記載あり。やめる。
  (4) いよいよシャッター
    ・1,2コマ、5,6コマめの撮影はフォルダが重さで傾くため、片手で反対側フォルダ端部を押さえる。
     微妙に手の振動があった場合はどうなるのか??
 
3 首が痛くなった。目が疲れる、腰に来る!そして凸型の日焼けをする場合が!!
    
・・・肉体的結論
   1コマ1コマピント合わせで精度を出して最良の撮影結果を得るための結論。
   
36枚連続撮影すると考えるだけで気が遠くなる・・・。
 4 ポジフィルム専用

    フィルムを透過光で撮影するだけなので、そのままのポジ(スライド)が原則です。
    ソフトで反転と言う手もありますが、どうなる事やら。←カラーネガは実験やってないので 
   白黒は下記の画像の通り。

 ということで店主なりに頑張って等倍撮影してみたネガをアップします。
 使用後のDSLR本体については最終段にてコメントしました。
 
   
画像は単純に参考として掲載していますので、必要と思われる注記のみとして比較論は書きません。
  下記の諸点をご了解下さい。
  (1) モニターキャリブレーションされた画面でないと色調は明確に伝わらないと思います。
  (2) ICCをAdobe(1998)で全て製作しておりますので、非対応の画面では緑、青系統など若干の色調が
     頭打ちになります。古いフィルムじゃ、それ以前に変褪色あまり関係ないかも。
  (3) 個体、固有の誤差については関知しません。
  (4) スキャン方法
     全面スキャン商売のため、全面スキャン(9000ED)または等倍付近、ほぼ等倍(DSLR)としました。
    ・9000ED
    デフォルト(色補正等無し)でコマ全面を最大解像度にてスキャンし、
    ICCはAdobe RGB(1998)、16bit-Tiffファイルとしました。
     TIFF-DATAを単純に8BitJPEG変換しました。 
    ・DSLR
     CcnonEOS-7Dに装着して取説により装着、白昼光にてピント合わせを出来る限り厳密に行って撮影、
     CanonDPPにてRAW-DATAをそのままネット用にJPEG変換しました。
  (5) 白黒ネガについて
    フォトショップCS5で「階調の反転」を行って「ポジ」調に、以降(6)の手順で加工しました。    
  (6) ネット掲載手順
    上記の手法で作成したオリジナルをフォトショップCS5にて下記の加工を行いました。
    ※シャープマスクや色調整などは行っていません。
    1 画像の切り出し、縮小
      フォトショップCS5-64bit-切り抜きコマンド
      ・解像度数値=指定せず
      ・横ピクセル=500ピクセル(範囲を指定して500ピクセルに縮小)
      ・縦ピクセル=必要な範囲
    2 430pixlの画像の加工
      8bit化、JPEG最高画質(12)で保存しました。
  (7)使用パソコン
    Windows7-64bit,CPU-i7-920,RAM-DDR3-24GB。
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 D800と9000EDのポジスキャン比較
Nikon D850とスキャン用品ES-2
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■ビネガー復原アイロンキット本体の紹介→こちら
 ■ビネガー復原アイロンキットの効能概要
 (1) 円弧状からエンピツ状まで、弾力の残ったフィルムの平面化
   鉛筆的に丸まったフィルムを救出→鉛筆状に丸まったフィルム
 (2) フィルム内で活性化している酢酸の活性度を極限まで低下させ延命
   ※店主のビネガーフィルムは約10年以上前の処理開始以来、全て変化無く延命中
 ▲パリパリ系のフィルムSCAN??
    フィルムのビネガー最終形の寸前→ラストチャンスに賭ける
    ビネガー最終形の固化フィルム  →最強・最極悪のフィルム
 (3) 一気にビネガーフィルムを処理
   大判ビネガー復原アイロンキットで、一旦加熱、酢酸を蒸散?活性度を極低下させる。
   長期間保存後に再度、ビネガー復原アイロンキットで再加熱してSCANすればOK!
   湿度管理と定期換気が条件
 ■ビネガーアイロン・SCAN時の必要品
 (1) 保存用の収納スリーブ
   グラシン紙スリーブしか無いと考えています→グラシンスリーブ
 (2) ベンジン
   衣類しみ抜き用等、薬局で購入可能
 (3) クリーニングペーパー
    ベンジンを含ませて、清拭時に糸屑の出ない極細化学繊維のペーパー
   が最適です。
 (4) エアコンプレッサー
   スキャン時のゴミ飛ばしに模型用の小型コンプレッサーをお勧めします。
   コンプレッサーの例:エアテックス APC001R2(ヨドバシカメラにリンク) 等の低騒音型
   模型用?と本職用?は口径が違い、互換用の接続器具に合ったものをお探しください。
   購入時に口径と接続部分は充分に御注意下さい。
■スキャン方法
 SCAN解像度について→メーカー解説はその場限りの解像度
  (1) エプソン GT-X980/970 →概略的に →実践的に →設定方法のキモ
  (2) アイロン後に湾曲残るフィルムはガラス挟みスキャンで→ガラス挟みSCAN
  (3) 高画素のデジタルカメラでSCAN →NikonES-2
  (4) RAWのネガ反転ソフト→RAW反転ソフト
■データ保存は→こちら
■SCANデーターの命名規則等→こちら
■USB接続機器の取り外し方→こちら
■ハードディスクの収納装置→こちら
■パソコンを自作する→こちら
・ビネガーシンドロームの実態
・自分で大量スキャン実行方法 
当店のスキャン業務等   店主の地方鉄道巡り  店主のお散歩・グルメ
※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
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