■スキャナーの性能を追い求める店主・・・
2010年.07月.07日にキャノンからCanoScan 9000Fが発売になりました。
フィルムスキャン解像度は4800ppiと9600ppiがウリのようです。
名機と信じる当店の商売道具NIKON-9000EDは先日、遂に発売終了しました。
単体で30万円超のお値段では,気軽にお小遣いで購入出来る金額でもなく、
当初から販売の苦戦が予想されていましたが、貴重なブローニ判をターゲットとした有難い機種で、
当時の英断にその性能とともに、今でも感謝の念を持っています。
姉妹機の35mm用の5000EDは結構人気があり、早々と在庫が払拭したようです。
さて、最新のフラットヘッドスキャナーはどういうものか、早速購入して店主なりの比較をしてみました。
単純に参考として掲載していますので、比較論は書きません。
下記の諸点をご了解下さい。
(1) モニターキャリブレーションされた画面でないと色調は明確に伝わらないと思います。
(2) ICCをAdobe(1998)で全て製作しておりますので、非対応の画面では緑、青系統など若干の色調が頭打ちになります。
(3) 個体、固有の誤差については関知しません。
(4) スキャン方法
デフォルト(色補正等無し)でコマ全面を最大解像度にてスキャンし
「16bit-Tiffファイル-カラーマッチングAdobe RGB(1998)」としました。
※当店は全面スキャンして切り出す商売のため、全面スキャンのみとしました。
解像度はそれぞれの最大解像度として9000EDは4000ppi、F9000は4800ppiとしました。
※9000Fの9600ppiスキャンは67を全画面スキャンに1コマ約4時間以上かかり、
ファイル容量が2GBを超え、画面上の表示は可能でしたが、際だった差異が感じられず、
フォトショップの通常ファイル(Max2GB)として成立しないため除外しました。
(5) ネット掲載手順
上記の手法で作成したオリジナルをフォトショップCS5にて下記の加工を行いました。
※シャープマスクなどは一切掛けてません。
1 画像の切り出し、縮小
フォトショップCS5-64bit-切り抜きコマンド
・解像度数値=指定せず
・横ピクセル=500ピクセル(範囲を指定して500ピクセルに縮小)
・縦ピクセル=必要な範囲
2 500pix画像の加工
8bit化、JPEG最高画質(12)で保存しました。
(7)使用パソコン
Vista64bit,CPU-i7-920,RAM-DDR3-24GB。※スキャナのドライバはどちらも32bit対応です。 |
Nikon9000ED |
CanoScan F9000 |
6×7ポジの比較 (エクタクローム、フィルム形状:カール無し) |
スキャン形態
フィルムホルダ枠の中を全面読み取り→フィルムのフチ有り。
スキャン解像度:4000ppi
ファイルサイズ:565.0MB
スキャンサイズ:69.95mm×56.92mm、11,016pix×8,964pix
オプション
ポジ、16bit、4000dpi、 |
スキャン形態
フィルムホルダ枠の中フィルムのフチをスキャンソフトで自動カット。
スキャン解像度:4800ppi
ファイルサイズ:783.3MB
スキャンサイズ:65.96mm×54.78mm、12,464pix×10,352pix
オプション
拡張モード(ポジ、カラー48bit(16bit)、4800dpi、高画質モード) |
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Nikon9000ED |
CanoScan F9000 |
35mm白黒の比較(ネオパンF、フィルム形状:カール無し) |
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フォルダの形状
上段
NikonCoolScan9000EDフィルムフォルダ
下段
CanoScan9000Fフィルムフォルダ
上下の枠のみなので、コマの左右はソフトが検知してクロップします。 |
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以上が比較した結果ですが、Nikonは機械の内部で結構シャープ処理を、Canonは紙、フィルム兼用でヘッドのピントから甘い感じです。 |