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補訂:鉄道ピクトリアル461号「テキ6とその同型車の歩み」 山口裕之様著から※必要部分を加筆補訂させて頂きました。
比島~発坂間に存在する40‰の急勾配はテキ6形一族にとって牽引トン数は50トンで、積車の場合はワム2両が限界のよう。
牽引する貨物編成が長い(重い)場合、発坂で列車分割して勝山まで2往復して、勝山で再度編成し直した。とある。←事故の記述と合致
しかし、昭和33年以降は越前本線の貨物牽引からハズされていた。との記述がある。
後輩のテキ251(※写真後方の車庫に522号)は本格的な4個モーター機関車(60kw×4)なので、40‰の急勾配を3両づつ2回に分ける等は考えにくく、
事故状況から、運用から外された6年後にも時偶?テキ6系列が機関車が牽引したと思われる。
※素人考えなので間違っているかもしれません・・・。 |
(2)運転士は独断で分割せず、6両のまま運転する旨を、保田駅及び発坂駅長に通告。発坂駅長は運転指令に連絡せず、単独で運転承認する。
貨車6両の列車は登坂しようとしたが、果たせず、発坂駅まで後退した。
登坂できなかったにもかかわらず、再加速すればと、6両のまま、発坂駅構内を逆通過して、本線路を300m保田駅寄りまで後退した。
(3)本線上を300m後退運転して再度、加速を試みたが、約100mほど運転したところで※、機関車が故障して、保田~発坂間の本線上
に立ち往生した。
※発坂駅を300m後退した供述と衝突地点が200mとなっているので、その差100mは運転できたと店主推定。
(4)車掌は保田駅方の列車防護をせずに、発坂駅へ故障停車の連絡に行った。
(5)福井寄りの保田駅長は、貨物列車の機関士から、発坂駅では列車分割せず、運転すると通告を受けていたので、発坂駅構内には貨車の留置は無いと思って、通票器に通票を収納せずに到着した勝山方面行きの下り電車に通票を渡した。
※重大な違反行為。規定通り通票器に収納したら、発坂駅の確認作業があるまで、通票を取り出せない。当然、電話連絡となって状況が判るはずだった。
(6)勝山行きの運転士は当然、閉塞状態が確実な「通票」を渡されている考え、通常運行して本線上に停車している貨物列車に追突した。