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広島電鉄 アルナ工機車両の納入全盛期
2022.01.11 Ver2.01
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路面形高床車両の再登場-700形(Ⅱ)・800形(Ⅱ) |
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函館、都電、土電、岡電、豊鉄、筑鉄、伊予鉄、土佐電、熊本、鹿児島の各路面電車に類似形式を独占的に量産していたアルナ工機の我が世の春的な時代の広電在籍車を概観してみます。
※アルナ工機の会社組織の変遷はスルーです |
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1977年(S52)に東京都交通局が7000形の部品を活用して車体を全面更新を行った2代目7000形の1号車が登場した。この2代目の車体をアルナ工機が2年度で31両も新造した。
これを機に路面電車を運用する社局へ積極的な売り込みが図られ、1980年(S55)に岡山電軌7000形が登場。そして1982年に広電700形と長崎電軌1200形として登場する。
700形の登場に先駆けること2年前の1980年「軽快電車(別に記載)開発プロジェクト」が開発した車両(広電形式3500形)が広電の線路を走った。←この件は3700形ページで
700形の1~4号はこの経過から、アルナ工機のオリジナルデザイン車体に試験車の実用部分を取り入れ、広電初の冷房付きの新形式車両として2代目700形を名乗り、製作費を安くするため制御器は新製、主電動機は元大阪市電750形の流用でを製作、
■1次グループは701~704の4両
■2次グループは705~707の3両で主制御器をツナギを変更した形式に
合計7両が吊り掛けグループ。
■3次グル-プは711~714の4両、主制御器は2次車と同一、主電動機を新製TDK8568A、
駆動装置を平行カルダン化
合計11両が登場した。708~710の車番は欠番
他にも流用部品があると思われるが、調査がかったるい・・・。略 |
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主制御器の違いで701~704(1982-S57),705~707(1983-S58)の2グループ7両、駆動装置を吊掛から平行カルダン化、主電動機を新製した711~714の3グループ(1985-S60)※の4両、合計11両が在籍。※主制御器は705~グループと同じ。 |
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====706、707号の2両が撮影出来ず==== |
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↑再度 サイドビューのつもり写真
トリミングの失敗で傾く。そのまま掲載の怠慢。
700形で菱枠形パンタの搭載は終了した。 |
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=====714号撮影できず=====
撮影場所が適してなかったのか、700形11両中、3両の捕捉に失敗・・・。
店主予想では700形701~707は随所に旧型系統の部品があるので??まだ先ですが
元京都1900形の淘汰の次に1000形増備の代替動向に・・・。でも10年くらい先かなぁ~。 |
【側線・・・】
路面電車の凋落は昭和40年代から各都市で深刻化して、道路の拡幅を積極的にするでもなく、マスコミはこぞって渋滞の元凶は路面電車悪玉論。剥がせば自動車スイスイのお粗末な視点であおりまくり、世論操作シメシメ・・新規政策創出・・・。
「国政堂 地下製菓部」が夢の甘さが大増しの飴玉を3種同時に発売し、その後、団子を追加発売
(1)国政堂 首長・行政ビジョン目玉飴 ピジョンではありません。念のため
(2)国政堂 利権飴 建設関係、電機、鉄、不動産等々業界に効能が広く、業界が舌なめずり
(3)国政堂 大甘特盛建設補助金飴 補助金大好きの爺治体
(4)国政堂 知らぬ存ぜぬ団子(だんごうと読みます)
「行政ビジョン目玉飴」は首●選挙に有効、「大甘特盛建設補助金飴 」に群がって、施設車両の老朽取り替えの現実や現業職員の高齢化や減員の絶好の機会の「裏」もあって、我も我もと参入し、こぞって路面電車の廃止にゴリゴリ動いた。
中には飴玉をしゃぶって、現在も乗客増加策をあの手この手で展開しているが、その飴玉は建設債務返済の激辛の飴?玉に変化、吐き出すわけにも行かず、極端に運営が厳しくなって、どうする、どうするの都市も出てきている。
安全、定時運行化を錦の御旗にホイホイご一緒にと、16m級4両のミニ編成でコンクリートのトンネルを行ったり来たりの企業もあって、運賃デカ盛り、客は敬遠、運転本数も削減??
この先、日本が破滅しそうな人口大減少に集められるのか利用者・・・。出来るか車両更新
となる中、粘り腰で道路交通制御の要、K察をやや味方につけて軌道廃止の反撃ののろしを上げた賢明な軌道事業者があると語り継がれている。行政面子で新交通は作ったものの・・・。
それが事実なら、その地の行政は財政難を回避できた【K察行政感謝の石碑】を建立して頂きたい。と思う店主※
※この件は「一般財団法人 運輸総合研究所 機関誌 運輸政策研究2001年4月30日発行 路面電車からLRTシステムへの転換方策」に詳細が掲載されています。 |
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800形 (Ⅱ) |
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↑↓801、802号は前照灯、尾灯が丸灯で店主的にダッサ~イ!
紙一枚凹ませた程度の枠の中に縦置デザイン・・・。
700形最終生産(上記掲出の713号等)と同じ時期だけに何か意味がある? |
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↓↑的場町電停から皆美線(広島港短絡線)へのポイント付近の撮影は
信号で電車に付いてくる?車多数。横サイドは難しい |
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801,802号は1980年(S55)竣工の試作軽快電車3500形で採用されたZパンタ、回路は違うが回生制動を本格採用、回生制動付き車両として1983年(S58)に登場した。何故か705~707(1983-S58)の製造と同年に製造されている。回生制動の変電所負荷などの試行的な意味合いもあったのだろうか。制御機器は三菱電機、主電動機も同じMB3279Aで60KW×2で700形の52KW×2から若干のパワーアップをしている。
その4年後803、804が(1987-S62)、1990(H2)、1992(H4)に各4両づつ、ラストは1997年(H9)に2両増備されて14両で打ち止めとなった。
2018年から制御装置の更新が始まっている。当然、主電動機は交流化しているのだろうか??
単車扱いの1000形増備と代替廃車されそうな1900形の歴史スピードから、単車800形は貴重な存在なので、更新が進められていると思う店主。
<方向幕>
アルナ製の700、800形(801、803~804、807~11、813~14)、連節3両の3700~3800形の方向幕は見事に未だ樹脂フィルムの大型幕※2021.11現在(802、812は未確認)、であり、製造元が何処であるか興味津々の店主。
羽深製作所だとしたら鉄道バスに由緒ある方向幕。そうだとしたら生産は終わっているので、いずれデジタル方向幕化されるのだろう。
デジカメ写真にしっかり写る樹脂フィルム製の方向幕は「超ありがたや~」 |
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↑再掲 |
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↑↓前照灯と尾灯の配列が再び横に。700形の最終形より、明確に「めり込んだ」デザイン |
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804 サイドビュー?? |
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↑↓805~808
前照灯、尾灯がユニット型の角形に、窓サッシは黒染めとなった。
805、806は行き先表示がLED化されている。 |
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↑↓軽快電車試作車(広島・長崎)に端を発するZパンタは今までのZと骨組み構造が
段違いに違う製品だが、とっくの昔に欧州等ではシングルアームパンタ形に移行していた。
いきなりシングルアームに移行出来なかったのは某国某社の製造特許か何らかの理由があったのか? |
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↑↓809~812号
前面窓が大型1枚に |
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↑↓1997年(H9)に2両増備された最終車
ライトケースが 1990年(H2)~1996(H8)まで8編成が製造された3900形と同じになった |
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↑奇しくも700形701と800形ラストナンバーの814。なんとなく嬉しい←アホ~
遠方から700形と800形の見分け方。それは集電装置の違い・・。2021.11現在
↓5100形以降の車両増備 |
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※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
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