|
福島交通 飯坂東線
架線電圧600Vから750Vへ
2024.06.30 Ver1.01
念のため:役所に提出した書類・図面ですので、現場との相違は良くある。が前提です
|
架線電圧降下区間に+150Vの加圧して750Vに |
|
↑電圧ドロップ対策と称してS29.06.07付で
(1)福島駅前~祓川停留所 間2,984.97m
(2)湯野町~伊達 間3,321.50m
(3)貨物側線(福島駅前の分岐からY線)130.2m
の区間に飯坂西線の泉変電所から750Vを送電して運転する方法を申請して認可された
電圧降下対策とは称しているが飯坂西線が750Vに昇圧した理由がメインと思われる。
なお、送電線は西線が省福島駅構内に乗り入れた時に西線の併用軌道が廃止になって泉変電所の電力を東線が受けられなくなったので、省福島駅西線構内から東線駅前電停にかけて送電線を懸架した。
※飯坂駅相互間の懸架時期は不明
しかし、昇圧対策をしていない600V車両に電圧750Vぶっ込む申請に、見る限り何も条件付けずに認可するということは、普段あれこれウルサイ照会を掛けるお国が電圧降下を認識していたのか?
それとも、とっくに昇圧工事を終了していての後出し書類なのか?かなりのナゾではある |
|
|
↑飯坂西線の泉、飯坂東線の長岡変電所の給電マップ
昭和2年8月31日付で飯坂電車、福島交通合併になってから600V給電を実施
昇圧区間の説明だが、赤色細線が単純送電線、太赤が電車線750V加圧給電区間
泉、長岡両変電所の整流器の修繕→入換の経過は追って記載したい内容です |
|
↑既にS29.09.16付けで飯坂西線の750Vを利用した一部区間で昇圧(上記)
が開始されているが、車両の750V対策工事は約2年後の昭和31年4月8日申請
同年11月8日認可で電磁接触器を取り付けて間接制御にする申請 |
|
↑↓うわぁ~申請書がダブった。直す気力なし |
|
↑S31.06.05付で車両設計変更を申請 鉄監1197号S31.12.24付で認可
(イ)東芝製SE-116形35馬力(26.11KW)×2台を明電舎E-MRI 750V(44.76KW-750V時)×2台に交換
駆動装置変更で歯車比14.86から16.65へ
(ロ)東芝製SE-116形35馬力(26.11KW)×2台 そのまま使用 44馬力(32.8KW-750V時)
駆動装置変更 変更無し
(ハ)東芝製SE-116形35馬力(26.11KW)×2台をアルゲマイネ社製50馬力(37.3KW)×2に交換
※750V時 60馬力(44.76KW)
駆動装置変更で歯車比14.86から18.69へ
(ニ)シーメンス社製50馬力(37.3KW)×2台をアルゲマイネ社製50馬力(37.3KW)×2に交換
※750V時 60馬力(44.76KW)
駆動装置変更で歯車比16.71から18.69へ
その他室内灯も50Wの車両は100Wに変更となった |
|
|
↑芝浦製(東芝)SE-116形 |
|
↑明電舎 E-MRI |
|
↑シーメンス社製 型番不詳 |
|
↑アルゲマイネ社製 型番不詳 |
そして肝心要の飯坂東線全線750V化の認可日の書類は未発見のまま・・・。
普通は西線が昇圧したらそのまま東線への給電区間電圧も上昇する。と考えるのだが
昭和32年になってから・・。が文書上では感じられるが・・・。$(_ ?_)$ |
|
|
|
※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
Copyright(C)2010.04 フィルムスキャン&プリントのS All rights Reserved |