福島交通 飯坂線
2024.04.14 Ver1.15
 2024.03 悪質広告対策で手が回らず、ページ作りがだらんだらんに延びて精神的に良くないので、ちょいと途中で超いい加減のアップします・・・。実は店主が大きいTVモニターで画像見たいから・・・
今回は横1800ピクセルで大型ディスプレイ、TVモニターのアップに耐える画像を目指しました
※結局、画像を見たら何たらを書欠かざるを得ず、記述事項は継続していろいろと発掘中補訂中です。 
【飯坂線について】
開業時の社名:福島飯坂電気軌道
1924年(大正13年)04月13日 開業       福島~飯坂町  5M45C  
1924年(大正13年)05月22日 延長開業 飯坂町~花水坂 0M07C
1925年(大正14年)  01月06日 社名変更 飯坂電車
1927年(昭和02年)  03月23日 延長開業 花水坂~飯坂温泉 0M23C
1927年(昭和02年)  09月20日 福島電気鉄道 と合併
1942年(昭和17年)  12月03日 国鉄福島駅端に乗入、森合付近~福島駅前付近(東線分岐点)までを同日廃線
1945年(昭和20年)  03月01日 飯坂西線を軌道法→地方鉄道法変更認可
1950年(昭和25年)  10月?日 パンタグラフ化
1951年(昭和26年)  03月?日 架線電圧を600Vから750Vに昇圧
1962年(昭和37年)  07月12日 社名変更 福島交通
以下いろいろ現在に至る
福島交通1200形1201
  ↑僅か10mの木造車体を鋼体化。その木造車体は書類ではS17製で驚く。
客窓は1mあり9枚並んでいる。この1201~1203が一番優雅な広窓車
■昭和17年に軌道線の1~3号の台車、主電動機を流用した日車東京支店製の木造車両101号~103号として竣工した。
元は車体長10mで飯坂西線(現在の飯坂線)用にステップレス車両として製造されたが、不可思議なのはこの時代に本当に木造だったのか?
昭和17年でも日車東京で木造車を作る技術が残っていたのか、鋼材の割り当てか何かの規制で半鋼体を木造と詐称したのか??店主的はこの時期に木造??に不思議ちゃんである。ひょっとして車内が木造で(苦笑)
戦中を過ごし、世の中が落ち着いたS30に鋼体化、車体延長を行って廃車まで頑張った。
ただし、ピクトリアル477号のP57に掲載されているS27年撮影の101号車体延長更新前の写真では腰板部分が既に鉄板化されているように見える。最初からなのか??
ヘッドライトと通風機の塗料がなかなかのタレ具合、客窓が大きく開くのか保護棒がついているのが好ましいと、こんないい加減な夢を見ていたら、
■同じくS17に日車東京で木造単車として21,22号(後の106,107号)がブリル21Eの台車を履いて竣工したが、台車の軸距離が短くてピッチングを起こすらしく、軸距離を2134mmから3000mmに延長するため、台車を2つにちょん切って間に延長材を入れるという荒療治を行った事実が出てきた。※元車両は別記
加えて純正?のS17年製の日車製造の木造車?の疑惑も出てきました。
福島交通1200形1201
木造単車 21(106)号、22(107)号
 ↑昭和17年3月10日付監315号で認可の2軸電動客車とある 
同時期に101~103号も竣工しているはずだが、書類が見つからないというか、捜索ベタなのか。
101~103はボギー車で竣工しているから、2軸単車で乗客の繁閑で使い分けしようと思ったのか?
と思ったら、
S02.09.20に旧福島飯坂電車軌道1~5号(36人乗)木造単車5両が、S02福島電気鉄道合併時に21~25に改番されたもの。
この時点では、森合付近~福島駅前までの路面電車として走行していたから、車体限界も飯坂東線の規格の狭いまま、東線と運用は共通で、泉車庫、長岡車庫と伊達車庫に入庫していたようだ。
※S15.03.14付申請で泉車庫は撤去して東線の長岡車庫を使用するとした。
がその前に
S13.07の伊達車庫で僚車23,25を焼失し、これを番号を21,22に入替改番して放置、15年あたりに日車東京支店に発注打ち合わせをしていたのではなかろうか?
S17.03.10付けで鉄道線用に拡幅した焼失名義の木造新規単車21,22として竣工(半鋼製の疑い)させた
新車の台車をすぐ延長改造申請したのだから、鉄道線で結構飛ばしてピッチンピッチン跳ねピッチング~!
のようだ。
拡幅車体なので申請の時点で「福島駅構内に乗り入れ工事竣工と同時に飯坂西線専用にする」運用のお約束。
結果、曽根田車庫が誕生している。
車体長は101~103が10,000mm、21~22が84,800mmでたった1.5mの違いである。
なぜ、不利な単車にしたのか?台車、電気品等の部品不足?税金が節約出来た?資金不足?
↑ 元の台車
軸距離2134mm
 ↑軸距離30,000mmに改造後の台車
↑21,22号(後の106,107号)の台車改造図面 
腰板は木造の絵になっている。しかし前方、窓上部は木目入りでは無く、鉄板作りのよう。
鋼材不足で制限を掛けられないよう、腰板木造だけで木造車での申請ということにしたんでは?
昭和17年頃の材料の統制をかいくぐるのは大変だったのかも。
福島交通1200形1209+1211
 ↑宇都宮製1209号、日車東京支店製の1211号
車体はほぼ同じでも床下機器の配置が異なっている
1201~1203と比べると車体幅が広いのでステップはほぼ無い
 1200形は01~1200形11号まで(06、07欠番)あったが、メーカーは1204,1205が手塚製作所製、1209号,1210号が宇都宮車両製で以外は日車東京支店(蕨)の作。
101~103号はS30鋼体化に際して台枠を延長した形で車体を作り直した。
車体幅が図面では2600mm、手摺り入れた全幅は2720mmで鋼体化後の全幅は2740mmに20mm不足する。竣工図によると鋼体化後の車体幅も2600mmなので、まぁ、ステップか何かが出っ張って台枠は延長のみで拡幅していないようで???
否、日本車輌東京支店で台枠を延長するならイチから作った方が仕事がしやすいと・・・やっちゃった?
妄想は膨らむ。
※店主撮影の写真でも1201~1203はステップが張り出している。モハ1208の車体幅は2770mm
1201~1203はS30の鋼体化の時点で大きな窓ガラスが入手出来たのか?窓幅が100mm広がって1,000mmの窓が並ぶ優雅な車体となった。この窓幅記録は福島交通発注車では破られていない
宇都宮車両の前面には連結胴受けと平板アンチクライマーが合体したような作りが付加されて、なんだか違和感がある車両。※違和感の理由は研究不足
規格型が推奨されていた時代で1208~1211は同じ寸法のはずなんだが
 1200形概要表
※調査続行中で細々補訂しまくってますので、
まだ完成していません
改番後 旧番号(S17)  旧番号(2)
S24.07改
新番号
S30
全長(旧車体) 車体長(旧車体長) 全幅 主電動機 自重 台車(1) 台車(2) 製造年(車体更新)
1201 1 101 1201  15,840(10.800) 15,000(10,000) 2,740 東芝SE116-31kw×2→
(S22)AEGUS253a 37kw×2→(S??)シーメンスDe561L37kw×2
S32東芝SE160A×4個化
24 ブリル27GE1 (S22)ブリル76E1→
(S30)雨宮H2
木造S17(S30鋼体化車体延長) 日車(蕨)
S41 前照灯2灯化
1202 2 102 1202  15,840 (10.800) 15,000(10,000) 2,740 東芝SE116-31kw×2→
(S22)AEGUS253a 37kw×2→(S??)シーメンスDe561L37kw×2
S32東芝SE160A×4個化
24 ブリル27GE1 (S22)ブリル76E1→
(S30)雨宮H2
木造S17(S30鋼体化車体延長) 日車(蕨)
S41 前照灯2灯化
1203 3 103  1203 15,840 (10.800) 15,000(10,000) 2,740 東芝SE116-31kw×2→
(S22)AEGUS253a 37kw×2→(S??)シーメンスDe561L37kw×2
S32東芝SE160A×4個化
24 ブリル27GE1 (S22)ブリル76E1→
(S30)D-16
木造S17(S30鋼体化車体延長) 日車(蕨)
S41 前照灯2灯化
1204 4 104  1204 12,840 12,000 2,720 101~103流用
AEGUS253a 37kw×4→S26芝浦SE160A×2
18 日鉄自NT28B ブリル27MCB S23
S38当時休車
S49廃車
手塚製作所
1205 5 105 1205  12,840 12,000 2,720 101~103流用
AEGUS253a 37kw×4→S26芝浦SE160A×2
18 日鉄自NT28B ブリル27MCB S23
S38当時休車
S49廃車
手塚製作所
- 21 106 1206  9,300 8,480 2,720 ウエスティングWH508C 21kw×2
ボギー化シーメンスD58WK44kw×2
13 旧福島飯坂電車軌道1,2号(S02福島電気鉄道合併時に21,22に改番)の台車を利用
単台車ブリル21E
(S22)ボギー化ブリル76E1改KB27 木造S17製
S25以降休車
S33.03廃車

日車(蕨)
- 22 107 1207  9,300 8,480 2,720 ウエスティングWH508C 21kw×2
ボギー化シーメンスD58WK44kw×2
13 旧福島飯坂電車軌道1,2号(S02福島電気鉄道合併時に21,22に改番)の台車を利用
単台車ブリル21E
(S22)ボギー化ブリル76E1改KB27 木造S17製
S25以降休車
S33.03廃車
日車(蕨)
1208 108  1208  15,800 15,000 2,800 (104→)AEGUS253a 37kw×4→東芝SE160A85HP×4(S33) 30 日鉄自NT28B (S33)KS33L S25.06(公式12月) 日車(蕨)
1209 109  1209  15,800 15,000 2,800 三菱172NRB50HP×2
(地鉄)→S33東芝SE160A85HP×4
30 日鉄自NT28B
(104,105流用)
KS33L 書類上S27.10
現車S26.12
宇都宮車両
台枠 地鉄
S41 前照灯2灯化
1210 110  1210  15,800 15,000 2,800 三菱172NRB50HP×2
(地鉄)→S33東芝SE160A85HP×4
30 日鉄自NT28B
(104,105流用)
KS33L 書類上S27.10
現車S26.12
宇都宮車両
台枠 地鉄
S41 前照灯2灯化
1211  111 1211  15,800 15,000 2,800 AEGUS253a 37kw×4→S33東芝SE160A85HP×4 30 ブリル27MCB-1
両抱ブレーキ化(宮城電→国払下)
(S33)D16 S28(出場S27.6) 日車(蕨)
前照灯2灯化
福島交通5000形5012
↑↓日車東京支店(蕨)製のモハ5012-5013、以降のモハ5114+5115,
サハ3016、3017、モハ5318、5319の客窓幅は扉数が違っても
窓幅は900mm、客窓間の間柱は180mmで統一されている。
福島交通5000形5013
↑5012
優雅な窓やなぁ~
どこぞのJRQのキハ40系列の窓は優等車改造してもサッシが中央に入り
座っていてもサッシが邪魔で景色が見づらい(かわやませみ除く)
昔の人はちゃんと考えていたんだなぁ~。と思う。
某急も2代目600形,1000形までは
良かったなぁ~っと。その昔に浸る・・・。 
 床下機器↓
福島交通5000形5012
福島交通5000形5013
↑↓5013 床下機器
福島交通5000形5013
福島交通5000形5013
福島交通5000形連接部
↑連接部 NA13T台車
↓5013先頭台車 NA13
福島交通5000形5012 福島交通5000形5013
 ↑福島駅側 ↑飯坂温泉側 
福島交通5100形5114+5115
 ↑↓5114+5115
窓の桟と寸法、配置が良いデザイン
連接やめて連結車になった
福島交通5100形5114+5115
福島交通5300形5318
↑Mc+Mcかつ2パンタでやってくる
5300形5318+5319
店主的に最高に美味しい編成美 
福島交通5300形5318屋根上
↑5300形 5318屋根上 
福島交通5300形5318+15319
↑貫通幌枠の幅が広い 
福島交通サハ3000形
 ↑↓サハ3000形
両端を古豪1200形にサンドイッチされて運用されていた
サハ3000形は密着自連だが1000形は自連、
加減速時にそれなりの衝動があったと思われる
台車はコイルバネだがここに空気バネが入るような設計
連結面側の窓枠内側に何故、保護棒が2本入っているが??
 1200形に挟まれた3016の遠景(苦笑)
しかし、サハを新造して古豪にサンドイッチ牽引(推進)されるという
素晴らしい光景は日本唯一ではなかったのか?
走行写真が撮影できなかった残念~!
左側の1200形は1203号か、右側は1210号かも
福島交通旧型車並び
 ↑最奥はサハ3017
真ん中の東急3300形編成が1200形を一部代替した。
 ↑流石,大手は空気溜防護柵が無い
福島交通5013
 ↑昭和50年代には5012F、5114Fの前面窓上部に雨切用の樋が追加されている
店主写真を持ち合わせないので画像加工ですいません
【参照文献】
ぜかまし文庫様、鉄道図書刊行会 私鉄車両巡り特輯3分冊 福島交通 川上幸義様著,同、鉄道ピクトリアル477号35年前の東北私鉄 瀬古達雄様著、同、福島交通 松原 淳 様著、同 日本民営鉄道車両形式図集,電気車研究会 私鉄史ハンドブック 和久田康雄様著,朝日新聞社 世界の鉄道'66並びに’76年版、日本車輌鉄道同好部、鉄道史料保存会編著 日車の車両史戦後私鉄編 
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随時更新中。
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 gif-02鉄フェイクブックNEWS
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gif-02店主の世相談義
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 ★ 某急コメント
※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
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