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【京浜電鉄歴史】
デ1号形
2023.02.10 Ver1.57 |
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↑日本初の大型木造ボギー車 デ1形12号
京浜電気鉄道沿革誌から加工転載 |
<この写真の見どころ>
(1) 救助器
後部なので折り畳んでいる形状。前進時は中央フックを外して開いて運行
(2) 連結運転しないのでバッファーとアンチクライマーが無い
(3) ヘッドライトを昼間取り外しているが(写真は後部)この状況は
同じく取り外していた山梨交通線が諸先輩方の写真で思い出される
(4) 尾灯はこの時点で「油灯」のはずで、やはり取り外し式。
(3)と(4)は何処で取り付けるのだろうか。
冬の暗い早朝に使用して明るくなって取り外す場所は??
(5) オープンな乗降口の左右で乗降する人。対向電車来たらアブねぇ~ェ~
(6) ステップの形状
(7) 併用軌道の写真と思われるが、これが国道1号の初期の姿??
敷石も無く、線路むき出しの凸凹道路。なかなか味がある??
これでは交通量激増の中、沿道の住民や警察署に睨まれるのは解る気がする
旭川電気軌道の旭川四条~追分間の記憶が蘇った |
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日本初の木造大型ボギー車 デ1形 |
■M37.07 車体長を44呎にする認可取得
4輪単車から日本初の大型木造ボギー車の増備が開始される
■デ1形 1~10
M36.09構造認可願、M37.07認可 大塚工場製
主電動機は50馬力(37.2KW)×4 ※1号~50号まで全て50馬力で統一
12脚のクロスシート、両側4カ所ロングシート座席56人、立席20人合計76人
▲M39 シート全ロング化
1社で2種類の屋根形状の不思議。実際、天野?も請け負ったのではとの疑念も
(1)運転台上部から立上がる屋根構造をT13年の書類では「通屋根」と記載
※どちらも分類上「通称:ダブルルーフ」になりますが、
本稿では分類上、表現を勝手に「通屋根」、「箱形屋根」とします
【M37.09.21】デ1形1~10号運行開始
【増備】
■11~15 M38 天野工場製
※天野工場は京浜電鉄向けは箱形屋根車専門?と思うが、通屋根の写真上記↑あり
全車箱形なら、もう少し箱形写真があってもと思うのだが。撮影者から嫌われたか?
写真不足で車番変更等を怪しみたい??
■16~20 M39大塚工場製
全車「通屋根」と推定
【穴埋め改番】
T06年にデ18とデ23が衝突破損した。
デ18は廃車になり台枠を加工してデ101(別ページ)となった。このためデ18の番号が空く。
欠番を埋めるため、当時在籍していた全車の番号繰下げデ18~39に繰り下げ改番した
改番方法の疑惑について→こちら
デ23は原車として復旧したので、車号はそのままの状況と判断しています |
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↑↓確認出来る写真では「通屋根車」が多数。
箱形屋根車は書類上全20両のうち、推定5両以上あるはずだが
写真身近に確定できる箱形屋根車の写真は、海岸電気に転出後の2号車のみ
もう少し確認出来る写真があれば良いのだが・・。調査不足・・・。
何しろ、車号をペンキで塗り替えれば済んじゃう当時の車両管理。
原車の屋根の車番の特定を断念するしか無いか?? |
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デ1形の誕生から形式消滅まで |
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↑デ1形 は車体更新を行って新形式を派生して移管され形式消滅となった
※認可書類、図面などによる店主の判断です
【デ11,14,18形ページへ】 |
※本頁はデ1形関係の認可、竣工資料をさらに探索中で、補訂を進める予定です。
手元資料の他、京浜電気鉄道沿革誌、日野原保様の京浜急行電鉄 鉄道関係文集、鉄道ピクトリアル 1980年10月京浜急行特集 過去の車両 永田
義美様記事を参考にさせて頂きました |
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※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
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