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【京浜急行電鉄歴史】
東京市内線(申請線)そして都営乗り入れ
2023.07.21 Ver1.51 |
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都心にどうしても到達する野望を抱えていなければ。と、S22.06.24汐留線を申請(S23.08.31会社分離で再申請)してなお、別ルートからもアプローチしようと「東京市内線」を構想し、S25.01.26付で汐留線から変更して申請を行った
経路は何と青山延長線の高輪駅から東京駅方面にネジ曲げて地下を掘り進む構想の路線で、高架区間も一部あり。
役所としては、またしてもオイオイ建設費どうすんだよぉ~。と驚いたと思うのですが、東海道線から尾根スジのお屋敷、皇居までの市電が複数走り、輸送力過多の狭い地帯の激戦区に路線を完成させても実需はあったのか?
品川以南の乗客をとにかく東京駅丸の内地区への意気込みが。
否、東京都心の地下鉄網の一環として潜り込みたい野心が第一義のようだ。
そのところは絶対に記載できない。なぜなら東京市が山手線の内側の路線を独占する構想が根回しされていたから。特にガッツいていたのは「(大)東京急行」グループ各社。
京浜急行の現状は、丸の内(皇居側)は東京市電にぐるり囲まれ、阻まれて東京駅直近には近づけない。すごい状況。
図面をご覧頂くと東京市電の路線に重なることなく、1ミリも権益を侵していない
東京駅まで実際歩けば、結構な距離になるんだけど、地図でも解っているから「大手町停留場」に名称を定めている
※地図は会社が「品川」他を貼り合わせては作成してお役所に提出した貼り合わせ地図です。念のため。
※東京市内線、汐留線とも社内的に呼ばれていたのか、地図の収納を判別するために記載していたのか不明ですが、当サイトでは封筒のとおりとします(苦笑)
<2023.06.27記>
T12.10.1付京亥184号の地方鉄道免許申請に「東京市内線」の名称が会社申請の名称であったことや下記に掲載の地図をそこから転用していたことが判明しました→こちら |
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※↑↓地図はT12.10.10に申請の「京亥土184号」の地図を転用したと判明しました。
さらに下記の「汐留線」そして「東京市内線」の申請を順次預かっていたんだろうと思うは、最初にT12.10.10に「京亥土184号」の「東京市内線」、後にT13.02.28「京子土33号」で「汐留線」の申請が出されて、昭和と真逆の申請順になっていたことが判明しました
■2023.06.27以前の記載文
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この起点から推測するに昭和以前の申請ではないか?
と思わせる「先祖返り」ではなく「高輪がえり」。青山線の一部構想を利用して線路を引いているが一番最初にこの申請をしたのは一体何時なのか?要調査
汐留線の品川起点と言い、どう考えても昭和ヒトケタ時代の申請地図。
国土地理院もこのあと昭和の新版の地図出ているし、正式書類に「マイル」は御法度だし
こんな地図は受けとれないと突き返すのが普通。以前の申請で「汐留線」そして「東京市内線」の申請を順次預かっていたんだろうと思う。
なぜなら、文書の経緯を見る限り、この時点で品川(Ⅲ)が機能している時代。
経緯を知っている方がいたら、コイツ知らねえでヤンの。と腹抱えて笑っているだろうし |
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↑市電に挟まれて、地下鉄で潜行。この付近での乗客は見込んで無いんだろうなぁ~の図 |
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↑高架区間を設けている |
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↑東京市内線申請の終点、大手町停留場(申請延長6.0km)
市電の線路にギリギリ接近しているが、直下は走れない
斜めにも走れない・・・。結局東京駅ナカ?へ侵入?出来ず・・。 |
先手が効いて実利を取得 |
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↑左側 :東京都(交通局)の交通政策は充足しており、
交通局の事業権(益)を著しく侵害し、将来的に不当な競争も
惹起されるので免許しないよう意見具申するとしている
京急、小田急、東急の都心進出構想をまとめて意見具申
但し、書類は「写し」であり受領印まで模倣されている
文書複写機が無かったから、こういう手法で文書は伝播した |
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↑小田急、東急、京急の申請状況の起案担当者メモ |
再度の路線変更申請 |
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ところが丸の内から八重洲方向に路線を転身させる作戦に。
で、S25.09.22付で経路変更進達によれば大手町停留場(丸の内)の
正反対の八重洲口側に線路を付け替えた案を申請→赤い点線部分
さらにS31.02.16付申請(S31.03.19付進達)で再々度の八重洲通6.8km
に変更する。多分、裏銀座線の話が持ち上がってきたのではなかろうか。
担当者が「一部京成電鉄と重複する」と注意書き。 |
========↓↓それがこの申請図↓↓=========== |
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↑なんと都営1号線とほぼ同じ路線
この路線変更の申請はこっそりやりたかたのか↓こんなハンコがおされていた |
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申請図で「秘」ハンコが押されているのは初めて見た・・・。
この「秘」の通用範囲って、社内?役所?
役所だとしたら百個押してもだだもれ~(苦笑) |
現在の交通体系の母体となる地下鉄建設の一本化
品川~泉岳寺乗り入れの実現 |
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↑西武鉄道はこの段階で、書類にされる申請を出していないようだ |
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↑各社の地下鉄建設が営団・東京都都営に整理され
「相互乗り入れ」の形態となって自社直通構想は潰えた。
が、資金の調達から見れば、至極、極楽の方法でもあった。 |
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↑帝都高速度交通営団所属の地方鉄道を京浜急行電鉄へ譲渡について(答申)
役人が直接関与しない(責任を負わない)形で「審議会とか委員会とか」に答申させる。
そういう専門家の方々が議論した会議なので結論を尊重します・・・。なんて
国から地方まであらゆる許認可に関わる分野以外でも「専門家・民間人」等
で構成する会の結論を尊重して**と言う方向決めの「会形式」が林立している
※こうすれば議案に諮る際に議員から役人が突き上げを喰うリスクが大減少。裏で・・。
※役所の「絵や案」の意向に逆らう意見をお持ちの方は、委員の選考から排除される
必ずしもですが、選考される殆どの方はこのような会議で資料が、方向性がどうこうとか役人(事務局)に「真っ向から噛みつかない」心得のある方が多数でしょうから。
偶に、調査ミスでそのような方が「このような会」に入ると、選考担当者は叱責~!
次回の人選からは必ず漏れてしまう。某政権でも問題に |
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免許申請中の路線が効いて、その権利を取り下げ、品川~泉岳寺間の実利を得た |
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※店名略称:フィルムスキャンs、通称店名:鈴木写真変電所
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